女性ホルモンはどこで作られるか、知っている?
子宮じゃないかしら?
実は、脳からの指令で、卵巣から分泌されるのよ。
内性器(子宮や卵巣など)は、見たり触れたりできないから、分かりにくいわよね。
言葉では知っていても、お腹の中でどうなっているのか、知りたいです!
\ 教えて~ 尚伽先生!/
知っているようで、実はわかってない内性器。お腹の中でどうなっているか、一緒にみていきましょう!
★子宮
子宮は西洋ナシを逆さにしたような形をしていて、長さ約7cm、幅約5cm、重さは約50g。容量は僅か10mlほど。
ニワトリの卵ほどの大きさで、下は膣と繋がっています。
妊娠すると、なんと長さが約50cm、赤ちゃんを除いた重さは約1,000g、容量は約5リットルにも達します。
内側の子宮内膜はひと月かけて妊娠に備えて厚くなり、妊娠しないと経血となって膣から排出されます、それが月経よ。
★卵巣
女性性=子宮だと思いがちだけど、排卵と女性ホルモンの分泌という大役を担っているのは、実は卵巣。
左右にひとつずつあり、大きさは2~3cm、親指位の大きさね。
★卵管
両手を伸ばしたような形をしている卵管。長さは約10~12cmほど。
卵巣から排出された卵子をうまくキャッチできるように、先はグローブみたいな形をしているのよ。
そして、精子が来るのを待ち、うまく受精できた場合、受精卵は子宮まで移動して着床します。
妊娠には、卵管も大事な役割を担っています。
★膣
子宮頸部と繋がっている膣の内側は、伸縮性のある粘膜で覆われていて、長さは約10cm。
役割ということを考えたら、子宮や卵巣は閉経まで。それに対し、膣は女性の一生にわたって影響していきます。
加齢などにより、膣壁が薄くなり委縮していくと、感染症や尿モレの原因にも。
「一生モノの身体を手に入れる」ためには、早めの膣ケアはとても大切よね。
【番外編】原子卵胞
精子と違い、卵子のもとになる原始卵胞は、母親のお腹にいるときに一生分が作られ、生まれた後に新しく作られることはないって知っていましたか?
母親のお腹の中にいるときの赤ちゃんは、既に原始卵胞を700万個持っているのよ。
凄い数よね⁉
それが、出生時に200万個まで減り、思春期の初め頃にはおよそ30万個に。
思春期以降は、なんと1ヶ月に約1,000個ずつ減っていき、40歳ではおよそ5,000個にまで減少します。
つまり、卵子は実年齢と同じだけ歳を取っていくということなの。
妊娠を希望する場合は、このことも知っておきましょう!
生理や妊娠、出産、そして閉経。
女性の一生は内性器によって、さまざまなステージを迎えます。
そして、この臓器たちの連携プレーはとても精巧にできています。
お読みになって、ご自分の内性器を愛おしいと思っていただけたら、嬉しいです。