骨盤臓器脱編– 教えて~尚伽先生! –

膣から、子宮や膀胱が出てくるって本当ですか?

尚伽先生

知らない人が多いと思うけれど、実は出産経験のある女性の約4割に起きるといわれているのよ。医学的には骨盤臓器脱と呼ばれているわ。

えーっ!知らなかった。そうなったらどうすればいいの?

尚伽先生

今のところ効果的な薬はなくて、治療には腟内にリング状の器具を挿入し、臓器が下がってこないように固定する方法などがあるわ。最終的には手術する人が多いわね。

予防することはできるの?

尚伽先生

もちろんよ!それをこれから、お伝えするわね!

\ 教えて~ 尚伽先生!/

骨盤臓器脱とは、骨盤の中にある子宮や膀胱、直腸などが下がってきて、膣の入り口から外に出てしまう、中高年女性に多い病気。

妊娠・出産や加齢などにより、骨盤内の臓器を支えている筋肉が緩むことが原因です。

ココカラ、ちょっとお勉強 ✍️

女性の骨盤の中を見てみましょう!

骨盤底筋という名称は聞いたことある方も多いのでは。

上のイラストのように、子宮や膀胱、直腸が骨盤内で正しい位置にあるためには、土台である骨盤底筋が、しっかり臓器を支えられる状態であることが重要なの。

若い時は、ベーコンのように厚みのあった筋肉も、年齢とともにハムのように薄く頼りない状態に…
支える力が弱まることで、臓器が垂れ下がってくる。それが、臓器脱になるしくみです。

その結果、膣の前面が緩んで弱くなり膀胱が垂れ下がることを「膀胱脱」、直腸であれば「直腸脱」、子宮であれば「子宮脱」と言います。

典型的な症状は、お腹に圧力がかかったときなどに、膣からピンポン玉のようなものが飛び出してくること。
摺れて痛いだけでなく、子宮と一緒に膀胱も下がるため、尿モレの原因にも
(指で押し込むと入るけど、また出てきてしまいます…)

そうならないように、どうしたらいいの⁈

まずは原因を知ることから。

  • 主な原因のひとつは出産。
    ダメージを最小限にするために、産前と産後は、膣・会陰のマッサージなど、ケアをしっかりしましょう。
  • もうひとつの原因は加齢。
    女性ホルモンが減少することも大きな原因です。膣の劣化により臓器脱になりやすいので、膣ケアはとても大事ね。
  • それと、もうひとつ。忘れてならないのは座り方!
    車の運転やデスクワークの時に、骨盤を後傾した座り方をしていませんか?
    実は、これも臓器脱の原因のひとつなの。尿モレや下腹部ポッコリなど、心当たりのある方は、特に要注意です!

続いて対策よ。

  • 良質なオイルで、会陰(膣と肛門の間)をマッサージすることは、骨盤内の血流を促進し、骨盤底筋へ酸素と栄養を行きわたらせることになるので、ぜひ毎日の習慣にして。
  • また、骨盤底筋を鍛えるエクササイズなど、適度な運動を心がけましょう。重いものを持ったり、便秘や咳で腹圧を過度にかけないようにも心がけましょうね。

一生モノの身体を手に入れる。
ルナフルでお手入れをするようになって、子宮が下垂してきているのを知りましたという方の多いこと。
臓器脱は決して他人事ではありません。人生の後半を臓器脱で悩む・・・嫌ですよね~

さあ、そうなる前に、日々のケアで予防していきましょう!

人生の後半の悩みを増やすも減らすも自分次第。
フェミニンケアの習慣で、先手必勝よ!